「ほかほかの愛」を残す絵本をつくりたい
ゆりこさんとの対談で見えてきたMIRAISえほんが残したいもの
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先日、ゆりこさんのライブにお招きいただき
現在進めている「MIRAISえほん」についてお話ししました。
MIRAISえほんをつくろうと思った背景。
私自身の双子育児。
育休コミュニティMIRAISとの出会い。
そして、これから挑戦するクラウドファンディングについて。
ゆりこさんから丁寧に問いかけていただく中で
自分の中にあった思いが、少しずつ言葉になっていきました。
その中で生まれたのが
「ほかほかの愛を残したい」
という言葉でした。
きれいに整理された愛ではありません。
子育ての真ん中で、まだ湯気が立っているような感情です。
怒ってしまった。
余裕がなかった。
ごめんねと思った。
それでも、大好きだった。
MIRAISえほんが残したいのは
そんな愛なのだと思います。
今回は、ライブでお話しした内容を振り返りながら
改めてMIRAISえほんに込めている思いを書いてみます。
ライブの音声も残っています。
記事を読む前でも、読んだあとでも
よければこちらから聴いてみてください。
子育てには、うまくできない日がある
子育てをしていると
うまくできない日があります。
優しく話したかったのに、強い言い方をしてしまった日。
子どもと遊びたかったのに
仕事や家事に追われてしまった日。
眠った子どもの顔を見ながら
「今日もちゃんとできなかったな」
と、自分を責めてしまう夜もあります。
SNSを開けば
子どもと笑顔で過ごす親子の姿や
丁寧な暮らしが目に入ります。
もちろん、そうした幸せな時間も子育ての一部です。
でも、実際の子育ては、それだけではありません。
余裕がなくなる日もあります。
イライラする日もあります。
子どもに申し訳ないと思う日もあります。
だからこそ、この絵本では
理想的な親の姿だけを描きたくありませんでした。
うまくできなかった日もあった。
苦しい日もあった。
それでも、子どもを大切に思う気持ちまで
消えてしまったわけではない。
そのことを残したいと思っています。
「大好き」の裏側にある感情も残したい
MIRAISえほんの中心にある言葉は
「うまくできない日も、大好きは残せる」
です。
「大好きだよ」
「愛しているよ」
という言葉は、とても大切です。
でも、私たちが残したいのは
きれいに整えられた愛だけではありません。
怒ってしまったこと。
余裕がなかったこと。
ごめんねと思ったこと。
一人になりたいと思ったこと。
その全部を抱えながら
それでもそこにあった愛を残したいのです。
ライブの中で、ゆりこさんから
「なおなおさんにとって、“愛を残す”とはどういうことですか?」
と聞いていただきました。
その時、私は
言葉はその場で消えてしまうものだと話しました。
子どもを大切に思っていても
毎日の生活の中で
その気持ちをすべて言葉にできるわけではありません。
子どもにとっても、親がご飯をつくり、世話をし
そばにいることは、いつしか当たり前になっていきます。
でも、その当たり前の裏側で、親が何を感じ、
どんな葛藤を抱えていたのかは、なかなか伝わりません。
だから絵本という形にしたい。
親の心の中にあった感情を
物語に閉じ込めたい。
あとから振り返った時にも
手に取れる形で残したい。
私たちが残したいのは
時間がたってから美しく整理された思いではありません。
今、子育ての真ん中にいる親たちが感じている
ほかほかの愛
なのだと思います。
子どもだけではなく、親も救われる絵本
ゆりこさんは、MIRAISえほんについて
「子どもに伝えるだけではなく、
親自身も救われる絵本になるのではないか」
と話してくださいました。
私も、絵本に救われた経験があります。
絵本は、子どものためだけのものではありません。
子どもに読み聞かせながら
実は親の方が言葉を受け取っていることがあります。
「このままでいいんだ」
「ちゃんと大切に思っている」
「私だけではないんだ」
そんなふうに、親自身が気づかされることがあります。
MIRAISえほんも、親が読みながら
「今日うまくできなかったけれど、それでも大丈夫かもしれない」
と思えるものにしたい。
そして子どもにも
「お母さんやお父さんは、こんな気持ちで自分を育ててくれていたんだ」
と感じてもらえたらと思っています。
絵本から親子の会話が始まる
MIRAISえほんは
文章をそのまま読み聞かせて終わるものではなく
親子の対話が生まれる絵本にしたいと考えています。
たとえば、絵本を読みながら
「この場面、どう思った?」
「あなたが小さい時も、こんなことがあったんだよ」
「お母さんも、うまくできない日があったんだ」
「でも、大好きだったことは変わらなかったよ」
と話せる。
絵本の物語と
自分たち家族の物語が重なっていく。
そんな読み方ができたら、とても素敵だと思います。
ゆりこさんは、幼い頃から
たくさんの絵本に囲まれて育ったそうです。
ご両親が出版社に勤めており
お母さまが頻繁に絵本を持ち帰ってくれたと話してくださいました。
けれども、たくさんの絵本があった中でも
親の気持ちや、子育ての大変さまで親子で共有できる絵本は
あまり記憶にないとのことでした。
親の愛を描いた絵本はあっても
「お母さんも大変だった」
「うまくできなかった日もあった」
という現実まで描くものは、まだ多くありません。
だからこそ、この絵本には
意味があるのかもしれないと
私自身も改めて感じました。
余裕を失っていた私が、MIRAISと出会った
現在、双子は5歳です。
出産後しばらくは
二人の授乳や生活リズムを整えることに必死でした。
少し時間がずれるだけで
自分が休める時間もなくなっていく。
夫の協力に何度も助けられましたが
最初の半年ほどは、ただ体力を回復させながら
育児を続けていた記憶しかありません。
夜、子どもを寝かせるために部屋を暗くすると
自分の気持ちまで暗くなっていくように感じたこともあります。
外の人とつながる余裕もなく
家族だけの閉じた生活が当たり前になっていました。
双子が生後6か月ほどになり
少しずつ生活が整い始めた頃
私はMIRAISと出会いました。
復職に向けて情報を集めようと思えるほど
ようやく心の余裕が戻ってきたタイミングでした。
余裕を失うと
人は外とつながることすら難しくなる。
だからこそ、つながれる場所があることは
とても大切なのだと思います。
MIRAISは弱さを隠さなくていい場所
MIRAISは、育休中の人たちが集まり
子育て、キャリア、自分自身のことを
考えるコミュニティです。
でも、私がMIRAISから受け取ったものは
知識や情報だけではありません。
MIRAISには
「苦手なことは、苦手だと言っていい」
「できないことは、得意な人に頼っていい」
「つらかったことも、隠さず話していい」
という文化があります。
子どもに怒ってしまったこと。
イライラしていること。
自信をなくしていること。
本当はつらいこと。
そうした話は
周囲にはなかなか言えません。
親なのだから、ちゃんとしなければ。
迷惑をかけてはいけない。
できない自分を見せたくない。
そう思ってしまうからです。
でも、MIRAISでは
うまくできなかったことを話したうえで、
「次はどうしたらいいかな」
「それなら、私が手伝えるよ」
と一緒に考えることができます。
得意な人が、得意なことで力を貸す。
苦手な人は、無理に全部を抱え込まない。
それぞれの強みが
パズルのピースのようにつながっていきます。
私はMIRAISの仲間を
「仲間」というよりも「同志」だと感じています。
同じ場所に住んでいるわけでも
同じ仕事をしているわけでもありません。
それでも、子育てやキャリア
自分らしく生きることについて
同じような問いに向き合っている人たちです。
MIRAISえほんが
うまくできなかったことまで隠さずに描こうとしているのは
このコミュニティの文化から生まれたものなのだと思います。
みんなでつくるからこそ、MIRAISえほんになる
私は、一人で完成したものをつくり
あとから見せたいわけではありません。
MIRAISえほんは
制作の過程も含めて
みんなでつくるプロジェクトです。
現在は、制作メンバーで物語のアイデアを出し合いながら
限られたページ数に何を残すのかを考えています。
どの感情を描くのか。
どんな場面なら、親子の会話が生まれるのか。
何を入れて、何を手放すのか。
たくさんの意見を一つの物語にまとめていく作業は
簡単ではありません。
でも、だからこそ面白い。
イラストは、れおんさんにお願いしています。
CNPのうさぎキャラクター「ルナ」をモチーフにした二次創作キャラクター
ベイビールナも登場する予定です。
物語も、世界観も
まだすべてが決まっているわけではありません。
完成していないからこそ
今から関わる人も、一緒につくる側になれる。
その過程も楽しんでもらいたいと思っています。
応援する人も、作品の一部になる
ライブの中で特に印象に残ったのが
ゆりこさんが話してくれた
「応援する側の楽しさ」でした。
ゆりこさんは、これまで多くの
クラウドファンディングを応援してきたそうです。
最初は、支援金を送り
投稿を一つシェアする程度のものだと思っていた。
でも、プロジェクトの記事を読み
発信を追い、背景を知るうちに
少しずつ自分も中に入っていく感覚が生まれたと
話してくださいました。
そして完成した時には
ただ商品を受け取るのとは違い、
「自分も一緒につくった」
と思える。
応援した人もその作品の一部になれるのです。
この話を聞きながら、私は
クラウドファンディングは
資金を集めるだけのものではないと改めて思いました。
支援する。
投稿を広める。
ライブを聞く。
制作過程を見守る。
自分の得意なことを持ち寄る。
誰かにプロジェクトのことを話す。
関わり方は一つではありません。
一人ひとりの小さな行動が、少しずつ絵本を形にしていきます。
「自分に戻るための絵本」なのかもしれない
ライブの終盤、ゆりこさんから
「10年後、20年後に、この絵本がどんな存在になっていてほしいですか?」
と聞かれました。
子どもたちは大きくなると
幼い頃のことを少しずつ忘れていきます。
写真を見ながら
「自分はこんな子どもだったんだ」
と初めて知ることもあります。
MIRAISえほんも
写真のような役割を持てたらと思っています。
親から
「あなたが小さかった頃、この絵本を読んでいたんだよ」
「こんな気持ちで、あなたを育てていたんだよ」
と伝えられるもの。
そして、絵本を読んでいた子どもが大人になり
いつか親になった時には
自分が受け取った感情を、次の世代へ渡していってほしい。
子どもの頃に読んだ時と
大人になって読み返した時では
感じることも変わるはずです。
大人になってから開くことで
親の気持ちを初めて理解することもあるでしょう。
同時に、子どもだった頃の自分の感覚を
思い出すこともあるかもしれません。
話しながら、私はこの絵本が
「自分に戻るための絵本」
になったらいいのかもしれないと思いました。
大人になる中で、私たちは周囲に合わせ
求められる役割を担いながら、自分をつくっていきます。
そんな時、子どもの頃に感じていた素直な気持ちを思い出せる。
親から受け取った愛を確かめられる。
もう一度、自分の原点へ戻ることができる。
そんな絵本をみんなでつくれたらと思います。
完成した一冊だけが、MIRAISえほんではない
今回、ゆりこさんとお話ししたことで
改めて分かったことがあります。
MIRAISえほんは完成した一冊だけを指すのではありません。
誰かが自分の経験を話すこと。
誰かが思いに共感すること。
誰かがアイデアを出すこと。
誰かが投稿をシェアすること。
誰かが「応援したい」と言ってくれること。
その一つひとつを含めて
MIRAISえほんです。
まだ完成していない今だからこそ
一緒に歩いてもらえる余白があります。
子育ては、いろいろあります。
うまくできる日ばかりではありません。
それでも、その中にある愛を
未来へ残したい。
MIRAISえほんは
そんな思いから始まったプロジェクトです。
このプロジェクトは
2026年8月1日から8月31日まで
READYFORでクラウドファンディングに挑戦する予定です。
制作過程や、クラウドファンディングの準備については
応援オープンチャットでもお知らせしています。
「少し気になる」
「完成まで見守りたい」
「何か一緒にできるかもしれない」
と思ってくださった方は、まずはのぞいてもらえたらうれしいです。
▼MIRAISえほん応援オープンチャット
<おまけ>このライブを聞いて八風さんがnoteの記事を書いてくれました。感謝!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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