楽しかったで終わる対話には、ちゃんと設計がある
先日、あべゆさんの「ナナゼロ解体新書」を読みました。
stand.fmで人気配信者であるナナゼロさんの
コラボライブ、対談スキルを言語化した記事です。
最初は
「対談がうまい人って、何をしているんだろう?」
という興味で読み始めました。
でも読み終わったあとに残ったのは
単なる話し方のテクニックではありませんでした。
これは、人の魅力を引き出す場づくりの設計図だ
と思いました。
記事の中では
ナナゼロさんのコラボライブについて
ライブ前の準備、ライブ中の関わり方、ライブ後の発信まで
かなり丁寧に分析されています。
特に印象に残ったのは
コラボライブの基本スタンスが
相手の取り分重視
だというところです。
コラボライブというと
つい自分も何かいいことを言わなきゃとか、
自分の認知にもつなげたいとか、
そういう気持ちが出てきやすいと思います。
もちろんそれが悪いわけではありません。
でもナナゼロさんの対談は
まず相手の挑戦を応援する。
相手の魅力を引き出す。
相手が「出てよかった」と思える時間にする。
そこに重心がある。
これ、すごく大事だなと思いました。
私は普段
商品開発やコミュニティ運営、音声配信、壁打ちなどを通じて
人の話を聞く機会が多くあります。
その中でいつも感じているのは
人は自分のことを話しているようで
実はまだ自分でも言葉にできていないことを
たくさん持っているということです。
やりたいこと。
本当は悔しかったこと。
大事にしている価値観。
なんとなく違和感があるけれど、
まだ言葉になっていないもの。
それを無理に引き出すのではなく
安心して出せる空気をつくる。
ここに対談の本質があるのかもしれないと思いました。
記事の中では
・承認
・共感
・質問
・要約
・括り
という5つの要素が紹介されていました。
これを読むと
一見「なるほど、そういう技術があるのか」と思います。
でも、私が感じたのは
これは単なる技術ではなく
全部まとめて
あなたの話をちゃんと受け取っています
というメッセージなんだということです。
相づちを声に出す。
感情に寄り添う。
質問で掘り下げる。
途中で要約する。
自分との共通点を見つけて括る。
どれも相手からすると
「ちゃんと聞いてくれている」
「自分の話が届いている」
「この人にはもう少し話しても大丈夫かもしれない」
という安心感につながります。
私はこの中でも
特に「括り」のスキルが深いなと思いました。
括りとは
相手の経験や挑戦と
自分の経験や価値観との共通点を見つけること。
つまり
「あなたと私は、違う場所にいるようで、
実は同じ方向を向いているね」
と伝えることです。
これができるとただの対談相手ではなくなります。
少し大げさに言えば
関係性が“同志”に変わる。
これコミュニティ運営にもすごく近い感覚があります。
人が集まるだけではコミュニティにはならない。
同じ場所にいるだけでは、仲間にはならない。
そこに
「私たちは何を大事にしているのか」
「どんな未来に向かっているのか」
「あなたの挑戦と、私の挑戦はどこで重なるのか」
という共通項が見えたときに
場の温度が変わる。
参加者だった人が仲間になる。
私は対話にも同じことが起きるのだと思います。
対話とは
相手をうまく誘導することではない。
相手を評価することでもない。
相手の中にある
まだ言葉になっていないものを
一緒に見つけにいくこと。
そして、その時間が終わったあとに
相手が少しでも
「自分って悪くないかも」
「もう少しやってみようかな」
「この挑戦、続けてみようかな」
と思える状態をつくること。
それがいい対話なのかもしれません。
感覚で大切にしてきたことに、名前がついた
今回の記事を読んで
「これは、私がスタエフのコラボライブで大切にしたいと思ってきたことに近いな」
と感じました。
もちろん、毎回完璧にできているわけではありません。
話しながら
「あ、もっとここを拾えたかも」
「今の言葉、もう少し丁寧に返せたかも」
と思うこともあります。
それでも
相手が話しやすい空気をつくること。
相手の言葉の奥にある感情を拾うこと。
話が広がったときに、一度整理して返すこと。
そして最後に
「この話って、こういうことだよね」と意味づけること。
こういうことを
私は自分なりに大切にしてきたのだと思います。
自分では感覚でやっていたつもりでも
こうして言語化されたものを読むと
「ああ、私はここを大切にしたかったんだ」
と改めて気づきます。
だから今回の記事は
新しいテクニックを学んだというより
自分が大切にしてきた対話の姿勢に名前をつけてもらったような感覚でした。
これからもっと意識して磨きたい3つのこと
今回の記事を読んで
私がこれから新しく始めたいというより
すでにスタエフのコラボライブや壁打ちの中で大切にしてきたことを、
もう少し丁寧に磨いていきたいと思いました。
特に磨きたいのは
次の3つです。
1つ目は、
相手の取り分を最初に設計すること。
コラボライブをするとき
「自分が何を話すか」よりも
「相手がこの時間を終えたあとに何を持ち帰れるか」を考える。
ここはこれからも大切にしていきたいところです。
話してスッキリした。
自分のやっていることの価値に気づけた。
次の一歩が見えた。
応援してもらえた感覚が残った。
そんな時間になったらいいなと思いながら
相手の話を聞いていきたいです。
2つ目は、
途中で要約して返すこと。
私は相手の話を聞きながら、
頭の中で自然と整理していることがあります。
ただそれを自分の中だけで終わらせずに
「今の話って、こういうことですよね」
「ここが一番大事なところかもしれないですね」
と返すことで
相手自身も自分の話を受け取り直せる。
これは私の対話の中でも
大切にしていきたい部分です。
要約はただまとめることではなく
相手の話を大切に受け取った証拠でもある。
そう考えると
もっと意識して使っていきたいなと思いました。
3つ目は、
最後に括ること。
相手の話をただ聞いて終わりにしない。
その人の挑戦や経験が
どんな価値につながっているのか。
誰に届く話なのか。
何を大事にしている人なのか。
最後にそこを言葉にすることで、
その時間がただの会話ではなく
相手の背中を押すものになる。
「それって私が大事にしていることともつながっています」
「この話、きっと同じように悩んでいる人にも届くと思います」
「今日の話は挑戦を続ける人に共通するテーマですね」
そんなふうに括ることで
会話の中に意味が生まれる。
私はここを、もっと磨いていきたいです。
AIで文章も作れる。
要約もできる。
構成も整えられる。
でも人が人に話を聞いてもらったときに生まれる、
「あ、受け取ってもらえた」
という感覚は、やっぱり特別です。
だからこそ
これからの時代は
ただ話せる人よりも
相手が自分のことを少し好きになれる時間をつくれる人が
もっと必要とされるのかもしれない。
ナナゼロ解体新書を読んでそんなことを考えました。
私は話し上手になりたいというより
相手が自分の言葉を見つけられる時間をつくりたい。
話しているうちに
「あ、私ってこういうことを大事にしていたんだ」
と気づける時間。
話し終わったあとに「もう少しやってみようかな」
と思える時間。
そんな対話を
これからも一つずつ育てていきたいと思います。
話したあとに
少しだけ前を向けるような時間を。


なおなおさーーーん!!
素敵なフィードバックありがとうございます🥹🥹🥹
“相手の中にある、まだ言葉になっていないものを一緒に見つけにいく”
まさに!です😆✨
それは相手から自然に出てくることもあるし、ナナゼロさんが代弁することもあるのですが、いずれにしても「自分の頑張りや挑戦がより明確になって、もうひと頑張りできる気がする」っていう気持ちに繋がるのかなと。
ナナゼロ解体新書、今後もなおなおさんの対談に携えていただけると嬉しく思います✨